らいおんハート

『船内の者に告ぐ。

今からこの船は、船長を迎えに行く為に「ネプタリア」へと進路をとる。

予想されるネプタリアの天気は大荒れ。

よって、天気の関係上少々船が揺れたりするかもしれない。

船内の者は重々気をつけるよう。』



スリル大好きな航海士(航空士)の声で全館放送が入る。



「オイオイ。本当に船長を迎えに行くんだろうな…。」



操縦桿を握ってワクワクしている彼女の姿が容易に想像できて、オレは思わず呟いていた。



そしてその放送から数分後。

船はきっちり積乱雲に飲み込まれ、ばっちり雷と雨の大嵐に見舞われ、しっかり揺れていた。











らいおんハート









−コンコンコン…−



控えめなノックの音でオレはゆるゆると覚醒する。
机の上にある時計を手にとって見ると、時刻は漸く2時を回ったところだった。
しばらく、転寝をしていたらしい。



「…ったく。誰だよ。こんな時間に…」



まだ、嵐の中らしい。
その証拠にガタガタっと、窓が音を立てて揺れた。


もう一度、ドアがノックされる。


「はいはいはい…。」


のろのろと立ち上がり、オレはドアを開けた。



「どちら様…?」



そこに立っていたのは、船員の一人のフォバースティアだった


「フォビーっ!!どうしたんだよ?」


フォビーは、その腕に枕を抱きしめるように抱え、潤んだ瞳で俺を見上げてきた。


「っ…何かあったのか?」


一瞬、抱きしめたい衝動に駆られるがそれを抑えて、
まずはフォボスを安心させようと、ポンポンと頭を軽く叩いてやる。
そして、オレはフォビーの目線にあわせる為に、ひざをついた


「あのね…」


普段の元気いっぱいのフォビーからは、考えられないようなか細い声。

一体何が、あったんだ!?

オレの頭の中に色々なもしやが浮かんでは消えていった。


「…笑わない?」


フォビーは、そう言って少し伺うように俺を見る。
そんな姿が、可愛らしくて…(ごめっ…)
それは、さておき。
何時もの通り、優しく安心させるように微笑んでやる。


「笑うわけないだろ?だから、何があったかいってみ?」


そうすると、フォビーはポツリと呟くように言った。


「あのね…、今日ねディー達と怪談話したのは良いんだけど、今になって恐くなって眠れないの。

窓とかガタガタ揺れるでしょ?あれが、恐くって…

…だからね。」


フォビーの口から、あいつの名前が出た事に軽く嫉妬しながら
だからで止まってしまった言葉の続きを促した。


「だから…?」


「一緒に寝てほしいの。」






「おっ?…え?今なんと?」



一瞬、フォビーの口から出た言葉が信じられず思わず聞き返してしまった。
まさか。…一緒に寝て欲しいって言った?


「だから、一緒に寝て欲しいの。」


そう言った後に、駄目かな…。と聞いてくるフォビー。
勿論、答えはOKに決まっている。



少しでも、頼ってもらえるというのは嬉しい事だし。


「あ、でもね。嫌なら嫌って言ってくれていいんだよ?ディーの所に…」


「嫌なわけないだろう?OKに決まっているだろう。」


フォビーの言葉を遮って、返事をする。
あいつの所なんかに行かせるかよ。
と思う反面。
あいつより先に自分の所に来てくれた事が嬉しかった。


「さ、中に入ろう。」


そう言って、フォビーを部屋の中へと促すとフォビーは


「ありがとう!!」


その言葉と共に飛びっきりの笑顔をくれた。







ベットに入ったフォビーは人が居る事に安心したのか、
すぐに寝てしまった。

安心しきったその顔。

なにか複雑な気もするが…



フォビーがオレの傍で安心する事が出来るのなら



今日はこれでよしとしよう。







言い訳という名の後書き

ほんとにごめんなさい!!!
マーズが…
まじで、ごめん!
こんなもんだけど、献上いたします。


献 上 上 等 ☆
マーズの事を良く解ってらっしゃる!!
12歳のおにゃのこにドキドキしつつ12歳の男の子に嫉妬するオッサン。うむロリコン。
というか有難うね、いきなりこっちのキャラ貰っちゃったわ…嬉し過ぎてどうしていいか解らないんだよ〜(笑
という訳で、貰ったものを即座に上げてみる。
ていうか一緒に運営してるんだから何でも持ってきて下さいよ。ネットに上げるから☆(笑
寒波、本当に有難う!!


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