去年の文化祭

軽音部部長の神楽にとって、それこそやりがいのある、そして

一番思い出したくない出来事が詰め込まれた一時

だけど思い出したくない思い出こそふとした瞬間に思い出すものである



有罪兵器in文化祭



「はぁい、ご無沙汰@@@@♪」

神楽の第一声はこれだった
因みに@の部分は彼女自ら伏字にした成果だ
第一声から伏せなければいけない言葉を使うのはどうか。

「今年もやってきた文化祭の為に今回も色々揃えてきたからねぇ…♪」

[神楽ー]

「あら、なぁに?」

[お前のやるイノはきもい]

「うっさいほっとけ」

そう今回の文化祭、神楽達のバンドは

全員が有罪兵器のコスをしている

因みに今回の神楽の格好は、赤い骸骨の顔を模したウィッチハットに、露出の高い同色の上下
解る人に注釈を入れれば、ちゃんと胸の部分まで布は有る
男共にとってはかなり残念だ

いつもはベースを持つ彼女は今回はギターを持っていた
因みにちゃんと弾けるので何ら問題ない

「ま、兎に角一曲目いくからちゃんと聞いていきな…!!」

ドラムから入って激しい曲が始まる
曲目はロック。歌うのは勿論神楽

「色んなこと沢山やりたい」

その言葉から始まって

「信楽ちゃんっ」

「…いつでもokだ」

ベースの梅喧…もとい礼法室のs子(笑)信楽が後ろに引いた神楽の代わりに前に出た

「夏が来る頃は明方の雨」

信楽の日本人形のような黒い髪を風で梳きつつ、始まる浮船

そんなこんなで曲は過ぎ、途中にパフォーマンスと銘打った戦闘(何)も加えつつ、そう、もうアンコール、最後の曲

「じゃぁ最後、C7!!」

それは最後の曲とは思えない、別れの曲で

「…あなたのC7押さえる指、思い出そうとする」

それは、大量の拍手と歓声の中で華々しく終わった




「…あのときは恥ずかしかったなぁ…」

思い出した懐かしい記憶
そしてあまりにも恥ずかしい記憶

「…今年はまともにライブしよう」

神楽の心の中にはある種の決心があった
その内容はバンド仲間しか知らない



「…で?最終的になんだったんだ?」

「あぁ、あの後女のファンが急増してな。将飛には同情されるしだれも助けてくれないしでけっこう大変だったんだ」

「…お前には男が群がってたよな」

「五月蝿い将角」




まぁ、そんな話


ハイごめんなさいよー恋愛無関係ですよー歩君は何気に黒開花してますよー主人公?回想シーン。体育館で文化祭。お題目はC/7/でした。ではでは


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